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2014年6月4日 発行 No.MME0017

世界初の電動アシスト機能と可変タービン(VTI)を装備した
ハイブリッド過給機搭載船の海上公試が完了
減速運航時における船舶電力の消費量を低減

三菱重工舶用機械エンジンが納入した「電動アシスト機能※1及びVTI※2付きハイブリッド過給機※3」の初号機を搭載した自動車運搬船が、4月17日から22日にかけて海上公試を実施し、電動アシスト機能の特徴である過給機回転数制御が可能であることを世界で初めて実船上で実証しました。これにより、低速運転時の補助ブロアの運転時間を大幅に短縮することができ、船舶の省エネに貢献することが示されました。また、本過給機は電動アシスト機能に加え、ハイブリッド過給機としての発電機能及び可変容量タービン(VTI)の機能も備えています※4。

本船は、株式会社新来島どっくで建造した自動車運搬船で、同社が今後新たに建造する自動車運搬船2隻にも当社製の同型過給機(MET66MAG-VTI)搭載が決定しています。このほか、3台の同型過給機の採用が決まっており、現在計6台の受注が確定しています。当社は電動アシスト機能と可変タービン(VTI)を装備したハイブリッド過給機をはじめ、今後も省エネ・環境負荷を低減できる製品、ソリューションに積極的に取り組んでいきます。

※1 電動アシスト機能:船舶の減速運転ではエンジンが低負荷で連続的に運転される場合、従来は過給機を加勢する別置きの電動補助ブロアの運転が必要でした。電動アシスト機能は、過給機にモーターを内蔵し、電動補助ブロアの代わりに利用することで、エンジン部分負荷運転時の運転コストを低減できるシステムです。

※2 VTI: MET過給機の排ガスガス入口通路を2系統に分割し、一方の通路途中に開閉弁を設けることで、機関低負荷運転域において、掃気圧力を上昇し、燃料消費率を低減できる可変容量タービンです。シンプルな構造で信頼性も高く、レトロフィットも可能です。

※3 ハイブリッド過給機:高速発電・電動機を内蔵し、エンジンの排ガスによって生成されるエネルギーを活用する過給機で、最大で主機エンジンの5%の出力を供給することができます。ハイブリッド過給機により船内電力を賄うことで、船舶の燃料消費量を大幅に削減することができます。

※4 当社は高機能型MET過給機として、発電機を内蔵したハイブリット過給機、減速運航時にモーター機能を付加し、運転コストを低減する電動アシスト機能、及び減速運航時に掃気圧力を高めるための可変ノズルを設けたVTI過給機があります。本プレスリリースで紹介する過給機は上記3つ全ての機能を有する過給機です。

電動アシスト機能,VTI付きハイブリッド過給機.jpg
電動アシスト機能、VTI付きハイブリッド過給機
(MET66MAG-VTI)